Flowers; お花
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花が美しいわけ
一般に花は美しいものと見なされる。一般の認識での花とは、花びらが大きく発達し、そこに葉とは異なるさまざまな色を見せる。このような目立つ姿であるわけは、花が鳥や昆虫など、移動能力の大きい動物の目を引くためであると考えられる。その目的は花粉媒介をしてもらうことである。それらの動物にとっては、花は花粉や蜜などの餌を手に入れる場であるが、これも、花粉媒介の成功に対する投資として植物が提出しているものと見なせる。香りがあるのも、同様な理由である。人間にとってそれが魅力的であるのは、われわれヒトも同じく地上の生物の1つであるため、視力や判断力に鳥などと共通する遺伝子があるためであろう。
また、花そのものではなく、花の周囲の構造が目を引く姿になる例もある。ミズバショウなどのサトイモ科では苞が大きく発達して地味な花穂を飾る(仏炎苞)。同様に苞が派手になる例はブーゲンビリアやポインセチアが有名である。マタタビでは、花の咲く枝の葉の一部が白くなるが、これも外から見たときに目立つ効果があるものと考えられる。
なお、花粉媒介にそのような動物を必要としない風媒花などでは、花は緑色であったり、花弁を発達させていなかったりと、目立たない姿の場合が多く、一般の目には花が咲いていないと見なされる場合もある。必要ないものは発達させない方がエネルギーの損失がなくて良いから、理にかなっている。
花の定義
花の定義には複数の考え方が存在する。
被子植物の生殖器官を花とする考え方
胚珠のある生殖器官を花とする考え方(被子植物と裸子植物)
生殖器官が密集したものを花とする考え方
花は、先にも述べたように、胞子葉が枝先に固まった構造から生じたと見られるが、この意味を広く考えれば、普通の被子植物の花以外に、裸子植物における松ぼっくりなどの元になる構造や、さらにはスギナの胞子葉であるツクシのようなものまでが花と言えてしまう。2は、松ぼっくりまでは花だというもので、3は、ツクシも花だという立場と言える。
1はアメリカの研究者に多く、2はヨーロッパの研究者に多い。19世紀は3の考え方が主流だったが、現在では一番合理的とされる2が主流になりつつある。
用語
雌雄に関して
両性花
一つの花に雌蕊、雄蕊が両方あるもの。
単性花
一つの花に雌蕊、雄蕊の一方しかないもの。雌蕊だけの花を雌花、雄蕊だけの花を雄花という。
花粉媒介に関して
風媒花、動物媒(虫媒花・鳥媒花・コウモリ媒・カタツムリ媒など)
特殊な花の形、花の要素に関して
完全花
萼、花弁、雌蕊、雄蕊が全部揃っている花。両性花の意味で使うこともある。
不完全花
萼、花弁、雌蕊、雄蕊 の一つ以上が欠けている花。単性花の意味で使うこともある。
副花冠
花冠と雄蕊の間にある花冠に似たものをいう。副冠ともいう。スイセンなど。
距(きょ)
花冠の基部が後ろに飛び出たもの。スミレ、ツタバウンランなど。
無花被花
花被の無い花。裸花ともいう。ヤナギ、ドクダミなど。
単花被花
萼はあるが花冠の無い花。萼が花冠に見えるものが多い。シュウメイギクなど。なお、「萼は無いが花冠はある」ということは考えない。萼と雌蕊または雄蕊の間にあるものを花冠と考えるのが正しい。このため「萼は無いが花冠はある」と見える花があれば、「花冠のように見えるのが萼で、花冠は存在しない。」ということになる。(花の基部の緑のところが萼で、その内側のカラフルな部分を花冠と考えてはならない。)
両花被花
萼と花冠のある花。多くの花がこれにあたる。
合弁花
花弁同士が全部または一部くっついている花。アサガオ、ツツジなど。
離弁花
花弁同士がくっついていない花。バラ、ナタネなど。
同花被花
萼と花冠の区別がつきにくい花。チューリップなど。普通のチューリップの花の基部を観察すると、萼片に相当する外花被片3枚、花弁に相当する内花被片3枚とわかる。しかし、多くの人は花弁6枚と考える。
閉鎖花
花冠が開かずに終わる花。例えばホトケノザの花はその一部が閉鎖花。
開放花
花冠が開く花。ほとんどの花がそうである。
異形花
同一の種で複数の花の形があることをいう。例えば、雄花、雌花のある植物などが典型例である。花の形の個数により二形花、三形花などということがある。
装飾花
花弁が大きく発達した花のことで、小さい両性花を囲むように存在し、昆虫の誘引のためと言われてる。アジサイなど。
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