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Masks

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マスク（mask）とは、人体のうち顔の一部または全体に被るもの、または覆うものを指す。頭部まで覆うものを含めることもある。広義では体の他の部分を覆うものもそのように称することがある。
一般的には鼻や口部分を衛生または防護目的で覆うものを指し、意匠としては作業用マスクと衛生マスクに大別される。空気中の微細な浮遊物が体内に取り込まれるのを防いだり、口や鼻からの分泌物などを周囲に撒き散らさないようにするための装置・用具を指す。この項では主としてこの口や鼻を覆う、一般的な意味でのマスクについて述べる。
そのほか、作業用のマスク、仮装用のマスク（仮面）などさまざまな用途向け、あるいは意味を持つマスクがある。それらはその他のマスクの項を参照されたい。
目次
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1 用途によるマスクの分類
1.1 サージカルマスク
1.1.1 サージカルマスクの規格
1.2 フェイスマスク
1.3 防塵マスク
1.3.1 防塵マスクの規格
2 マスクに用いられる素材と構造
3 マスクの効用
4 変わったマスク
5 海外のマスク事情
6 その他のマスク
6.1 防塵マスク以外の作業用マスク
6.2 送気マスク・酸素マスク
6.3 水中マスク
6.4 アイマスク
6.5 防寒用フェイスマスク
6.6 美容用マスク
6.7 スポーツ時のマスク
6.8 防炎・防煙マスク
6.9 塗装用マスク
6.10 仮装用マスク（仮面・覆面等）
6.11 デスマスク・ライフマスク
7 余談
8 関連項目
9 外部リンク
用途によるマスクの分類

口および鼻を覆うことで防護するという一般的な意味でのマスクには、目的により以下のようなものがある。
サージカルマスク（surgical mask）
フェイスマスク（face mask）
防塵マスク
これらのうち前の2者は衛生マスクに分類され、防護装置と衛生用具の性格を兼ね備える。防塵マスクは防護装置の性格のほうが強く、作業用マスクに分類される。　
サージカルマスク
サージとは手術や処置などの医療行為を指し、本来はそのときに用いる医療用（病気予防用）マスクをサージカルマスクと呼ぶが、風邪や花粉症の患者が用いる一般向けマスクもサージカルマスクである。一般にマスクと言った場合、この種の衛生用マスクを指すことが多いが、医療現場における定義では下記のような規格を通ったもの（外科手術などの際に使われるので外科用マスクともいわれる）を指す。
手術用などのプロ向けには目を防護する透明フィルムが備えられていたり、血液の付着をわかりやすくするなどのため色がついているものがある。SARSが社会的に問題になったときに知られるようになったN95マスクのように、感染症（伝染病）患者に対応するための高性能フィルタを用いたものもある（ちなみに、結核などが疑われた患者もサージカルマスクをするように指導されている）。下記の防塵マスクに多く見られるような硬質素材によるカップ型のものなども、医療現場では用いられることがある。
一般の薬局薬店、コンビニ、スーパーなどで手に入るマスクは耳にゴム紐等をかけて装着するが、医療用（とくに手術時などに用いるもの）は、長時間の装着や会話に伴ってズレることがないよう、また顔面への密着性を高めるために、後頭部に紐またはゴム紐をまわして装着する。　
サージカルマスクの規格
マスクの性能を表す指標としてBFE（細菌濾過効率）とPFE（微粒子濾過効率）がある。前者はマスクによって細菌を含む粒子（平均粒子径4.0～5.0マイクロメートル）が除去された割合（％）、後者は試験粒子（0.1マイクロメートルのポリスチレン製ラテックス球形粒子）が除去された割合（％）のことである。アメリカ食品衛生局では、サージカルマスクの基準をBFE95%以上と規定している。　
フェイスマスク
サージカルマスクや防塵マスクは、異物を吸入しないようにする目的も強いが、このフェイスマスク（衛生管理用マスク、または単に衛生マスクともいう）はみずからが異物（唾液の飛沫など）を飛散させないようにする目的のほうが強い。そのため、マスク本体に用いられるフィルタの素材の性能は、他のものに比較して低く、顔との密着性も低い。一般に簡易マスクと呼ばれることが多い。不織布を1枚程度用いて作られた（1プライという）薄いものがあり、紙マスクとも俗称される。サージカルマスクよりもやや性能の低い（または規格を通っていない）衛生用マスクである。衛生用マスクのうち、その目的に応じて作られた高性能なものがサージカルマスクであると考えるとわかり易い。
同じ不織布製であれば、上記サージカルマスクと見分けをつけるのは困難である。実際、一般向けのサージカルマスクと同じものが用いられることも多い。しかしながら、1プライなど簡易なものはノーズフィットワイヤーなどがないため、それによって見分けることができる。
食品の加工場やクリーンルームで使用するマスクなどがこれにあてはまる（きわめて高い清浄度が要求される場合はこの限りではない）。学校などにおいて生徒がする給食配膳時のマスクも、用途としてはこれである。介護時や医薬品・医療用具・検査機器などを扱うときなどにも用いる。　
防塵マスク
なんらかの作業にともなって発生する粉塵・ミストなどを吸引しないようにする目的のもので、顔とのすきまを作りにくいよう、硬質の素材によって作られたカップ型（ドーム型）のものが多い。排気弁のついたものが多い。農作業における農薬噴霧時などにも用いられる。規格上「防じんマスク」と表記され、作業用マスクに分類される。この防塵マスクのフィルタ部に活性炭などを備えた防臭マスクというのもある（いわゆるガスマスクとは性能・性質が異なる）。
粉塵・ミストなどの量や性質により鼻・口だけを覆うもの（半面形）のほか、顔面すべてを覆うもの（全面形）、さらには顔面すべてを覆うマスク内部に、電動ファン等によって清浄な空気を送気するもの（隔離式）などが用いられる。
カップ型など形状は同じだが、規格に通っていない簡易型も販売されている。それゆえ、一般的にはカップ型のマスクを総称して防塵マスクと呼ぶことが多い。　
防塵マスクの規格
N95をはじめとしたマスクの防塵性能（濾過性能）の規格は国によって異なっている。日本では「防じんマスク」の国家検定規格がある。
こうした規格については感染症と保護具を参照されたい。　
マスクに用いられる素材と構造

一般にマスク（衛生用マスク）と呼ばれるものの素材は、ガーゼまたは不織布が多い。
ガーゼは目の粗い布であるが、その反面、通気性がよい。そのため、それを重ねたものが古くからマスクに用いられてきた。12枚、16枚、18枚、24枚、30枚を重ねたものなどがある。12枚合わせのものは上記衛生管理用マスクとして用いられるが、布であるため繊維がほぐれて飛散することは避けられない。よってクリーンルームなどにおいては用いられず、せいぜい食品加工場などで用いられる程度である。一般に不織布マスクよりも防塵性能は低いが、温かいために好む人も多い。
不織布を用いたマスクは現在の主流となっているものだが、医療現場で用いるものというイメージが強かったせいか、つい数年前まではそれを用いる人は多くはなかった。これが普及したのは花粉症患者が多く使用するようになったためであると推察される。すなわち、実験により、花粉防護の性能は安価な使い捨て不織布マスクがいちばんよかったとのことが示されるなどし、従来からのガーゼマスクの性能に不満を覚えていた多くの花粉症患者が用いるようになったことが、普及に拍車をかけたとみられる。
素材となっている不織布にはさまざまなものがある。上記のように1枚だけのものはフェイスマスクとして多く用いられるが、一般に出回っているマスクの多くは2～3枚を重ねたものが多い。5枚や7枚といったものもある。その場合、顔に当たる素材をコットンを二次加工した不織布としたり、中間の不織布に目の細かい高性能なもの、あるいは電石加工と呼ばれる永久静電加工をほどこしたものを使ったりする。HEPA規格の不織布を用いた高性能なものもある。不織布マスクの多くは使い捨てである。

ガーゼマスクは布を重ねてミシンで縫い合わせたものだが、近年の衛生意識の高まりおよび花粉症患者のニーズに応え、ガーゼの中間に不織布によるフィルターを挟んだものや、不織布マスクで多く用いられるノーズワイヤー（ノーズフィットワイヤーまたはノーズピース）とよばれるプラスチックフィルムで被覆した針金を縫いこんだものがある。ほほに当たる部分にも針金を縫いこんだものもある。ガーゼマスク内部に硬質プラスチックのカップを内蔵したものもある。
不織布マスクの多くは、蛇腹状に折りたたんだ状態で熱あるいは超音波などによって接着（溶着）加工して製作されており、使用時にはその蛇腹を広げ、鼻から顎までを覆うようにして用いる。近年は立体タイプとよばれる形状のものも多く販売され、市場占有率はかなりのものとなっている。俗にキャシャーンマスク、カラスマスクとも呼ばれる（カラスは鳥のカラスではなく烏天狗にちなむ）。口や鼻の前部に空間ができるため、会話がしやすいことや、女性の口紅がつかないことなどから好む人が多い。欧米で用いられることの多い水鳥のくちばしのような形状の不織布マスクも立体タイプであるが、その形状のためか日本では好まれず、一般向けに販売されてもいない。俗にアヒルマスクとも呼ばれる。蛇腹状の一般的な不織布マスクの中央に横方向に針金を装着し、使用時には立体型とするタイプのものもある。

不織布マスクの上部に通気性のわるい不織布やフィルム等を重ね、呼気によってメガネが曇ることを防止するよう工夫されたものがある。また、同様な部分に黒い不織布やフィルムを重ね、光の反射を防ぐように工夫されたものもある。保湿や花粉キャッチ性能の向上のために、濡れたフィルターを挟み込めるようになっている構造のマスクもある。また、そうしたフィルター（多くはメンソールなどの香りがついている）も市販されている。長期にわたる使用においても雑菌等が繁殖しないよう、抗菌加工されたものもある。
ちなみに、近年ではノーズピースに針金ではなく柔軟性のあるプラスチックが用いられることもあり、廃棄時に分別する必要がない。　
マスクの効用

呼吸の際に外部からの異物の侵入を防ぎ、みずからの鼻や口からウイルスなどを含んだ分泌物を撒き散らさないようにする以外にも、保湿効果や保温効果がある。そのため、疾病の際以外にも、冬季に防寒のためにマスクを装着したり、航空機搭乗の際の鼻や口の乾燥を防ぐ目的にも用いられる。とくに鼻粘膜は過度の乾燥や冷気によって炎症を起こすことがあるため、その防止にも役立つ。　
変わったマスク

呼吸の際におけるフィルターという意味で、鼻腔内に挿入するマスクというのが存在する。しかし、風邪や花粉症の際の鼻水のことを考えると、実用性は疑問である。
また、航空機搭乗の際の鼻の乾燥を防ぐための鼻専用のマスクも存在する。呼気に含まれる水分を吸着しやすいように作られ、そのフィルターを通して吸気を行うことにより、鼻粘膜の過剰な乾燥を防ぐ。航空会社によって搭乗者向けに用意されることもあるほか、トラベルグッズとして市販もされている。ハニカムマスクという。
マスクの隙間から侵入する花粉を鼻の直前でブロックするよう、鼻枕なるものが考案されている。脱脂綿をゆるく円筒状に丸めてガーゼでくるみ、鼻の穴の直下（直前）、すなわち上唇の上に置き、上からマスクをする。これにより、花粉の吸引を高率で防ぐことが可能という。
韓国において、防塵マスクのような立体型で、そのマスク前面が透明ビニール、横（周囲）にフィルターを備えたマスクが考案されている。口の動きが見えるため、会話などにおける相手および自分の表情がわかりやすいとの触れ込みであるが、やはり実用性には疑問が残る。　
海外のマスク事情

欧米においては日常生活の中でマスクをすることはきわめて少ない。実際に花粉症のセルフケアとしてマスクをせよという方法が紹介されることも少ない。そうしたこともあって、花粉症の時期に来日した欧米人が、市中で多くの人がマスクをしているのを見て、なにごとが発生したのかといぶかるという話は有名である。
一般に日常生活の中でマスクをすることに抵抗がないのは、日本をはじめとしたアジアである。とくに東南アジアや東アジアの都市部では、排ガスに含まれる粉塵などを吸わないよう、オートバイに乗るときにマスクをするのが一般的な地域もある。「台湾マスク」と俗称される布製のマスクが有名で、日本におけるマスクよりもサイズが大きく、顔のほぼ下半分を覆うような形になっている。また、柄物や色物、さまざまなキャラクター物があり、土産物として購入する観光客も少なくない。韓国においては、日本と同様に白またはごく薄い色のやわらかいマスク（ガーゼやナイロン製）が好まれるようである。　
その他のマスク

以下は、上記の鼻および口に装着してその防護を行う一般的な意味でのマスク以外のマスクについて述べる。　
防塵マスク以外の作業用マスク
防塵マスクをさらに高性能化・多用途化したともいえる、「防護マスク」と呼ばれるものがある。粉塵やミストのみならず各種気体成分からの防護も行うもので、目的・用途によりさまざまなものがある。いわゆるガスマスク（防毒マスク）もこれに含まれる。また、ヘルメット等に装着して顔面を保護する透明な素材の「防護面」（いわゆるシールド、フルフェイルシールド）、溶接時の光や飛散する金属粒子から目や顔面を守る「溶接用防護マスク」、潜水作業時に用いられる「潜水用ヘルメット」も作業用マスクに分類される。　
送気マスク・酸素マスク
医療機器としての一般的な酸素マスクは鼻と口を覆うタイプが用いられ、排気および吸気バルブが備えられたり、予備タンク（リザーバー）が備えられたものもある。しかしながら、ただ単に酸素を送気するのみでは濃度の調節がむずかしいため、ベンチュリーマスクという外気を取り入れる割合が調節できるものも用いられる。こうした酸素マスクは医療目的のみならず、高山への登山の際などにも用いられる。事故などに備えて航空機（旅客機）に備え付けられてもいる。酸素ではなく圧搾空気等を密閉したマスク内に送気する作業用マスク（防護マスク）もある。
呼吸器系の疾患や麻痺の患者の呼吸補助のために、鼻を覆って圧搾空気を送気する医療器具をCPAP装置といい、鼻に装着する器具、または装置全体を鼻マスクという。ヘッドギアを備えて鼻への密着性や位置固定能を改善したものもある。いびきや睡眠時無呼吸症などの場合に用いることもある。ナザールマスクともいう。　
水中マスク
ダイビング器材を参照のこと。　
アイマスク
厚手の布などによって作られ、安眠のために目の部分を覆って遮光するアイマスクは「衛生マスクおよび安眠用眼帯」として同列に意匠分類されている。安眠マスクともいう。ジェルなどを封入し、冷蔵庫で冷やして目の疲れをとるために用いるものもある。いわゆる眼帯も目をマスクする医療用具であるが、一般的にはマスクには含めない。　
防寒用フェイスマスク
厚手の布地やニット素材、フリース等により作られ、主に顔面下部を覆うウインタースポーツ時などに用いる防寒用のマスクは、意匠分類上「その他の服飾品」に分類される。　
美容用マスク
各種栄養成分などが含まれた美容液が塗布され、顔面パックのように用いるシート状のマスクもあり、とくに女性の顔面の美容（美顔）目的で用いられる。スキンケアマスク、ビューティーマスク、フェイスマスク、美容液マスクなどとも呼ばれ、これもマスクではある。成分により化粧品や医薬部外品に分類される。
入浴時などに顔面（とくに顎などの下部）を覆うことで発汗をうながし、小顔にすると称するネオプレーンゴム製などのマスクもある。　
スポーツ時のマスク
危険を伴うスポーツ時の、顔面の防護具（プロテクター）もマスクと呼ばれる。野球におけるキャッチャーや審判のマスク、フェンシングの金網マスクがある。マスクとは言わないが、剣道における面、アメリカンフットボールのヘルメットなども目的は同じである。ボクシングや各種格闘技の練習時に用いるヘッドギアにも顔面を保護するフルフェイスタイプがあり、これもマスクといえなくはない。いずれも、競技にともなって顔面または頭部へ器具・用具が直撃しないように、または加わった衝撃を弱めるために用いる。野球用のマスクは一般にクロームモリブデン（クロモリ）合金など金属製のガードが用いられるが、軟式野球においてはポリカーボネートなどの硬質プラスチック製も公認されている。　
防炎・防煙マスク
一般市民向けの防災用具として、炎や煙を避けるためのマスクもある。煙を濾過するものは上記の防護マスクと同様だが、緊急時の避難の際の数分のみ小型ボンベから空気を供給できるフルフェイスタイプ（耐熱性のあるプラスチックフィルムでできたフードを頭からかぶる）などもある。避難時専用であり、消火活動や救助活動向けではない。　
塗装用マスク
とくにスプレー塗装などのときには塗料の飛沫が飛散するが、それが頭部や顔面に付着するのを防ぐために、いわゆる目出し帽のようなマスクが用いられることがある（目出し帽そのものが用いられる場合も多い）。溶剤などの吸引を防ぐためには防護マスクや頭巾状の送気マスクなども用いられる。　
仮装用マスク（仮面・覆面等）
顔を覆って隠すことはさまざまな意味合いがある。他人からはわからないということのみならず、装着するマスクがかたどっている神・精霊・動物（実在架空を問わず）等そのものに人格が変化する（神格が宿る）とも信じられ、古くから宗教的儀式・儀礼またはそれにおける舞踏、あるいは演劇などにおいて用いられてきた。こうした性格のものは、日本においては一般的にはマスクといわれず、仮面と称されることが多い。
そうした仮面舞踏（儀礼）は、紀元前4000年ごろにすでに行われていたという。これは当時に描かれたアフリカの壁画から推測されている。日本における最古の仮面は縄文時代の土面であるという。
いっぽう、顔を隠すという意味合いが強いマスクは、日本においては一般に覆面と呼ばれ、「覆面強盗」や「覆面レスラー」などのように用いられる（なお、上記の衛生マスクと同様に、神事・仏事、または貴人への配膳の際に口を覆って息がかからないようにするためのものも覆面と呼ぶ。一般に和紙などによって作られる）。
しかしながら、中世ヨーロッパにおいておこった仮面舞踏会（マスカレード）での「仮面」は、上記の宗教的儀式のように仮の何者かになりきるわけではなく、顔を隠すという意味合いが強い。よって、布などのやわらかい素材で顔を隠す（顔を覆う）マスクを覆面といい、硬質の素材で作られたマスクを仮面と呼ぶような用法がわが国では一般的とみられる（これは物品に対するものであり、言語そのものに関することは国語辞典などを参照されたい）。
日本における伝統芸能である能（能楽）などに用いる仮面（能面）等は、わざわざ仮面とは称さず、単に面と呼ぶ（専門的には「おもて」と呼ぶ）。そうした面のていねい語（幼児語）がお面であり、現在でも祭礼などの際に大道で的屋が子供向けにさまざまなキャラクター物を販売している。
このように、面・仮面・覆面などはすべてマスクではあるが、わが国においては用法に微妙な差がある。
以下に、こうした演劇・芸能等に用いられるものではない仮装用マスクの実例などを述べる。
いわゆるパーティーグッズとしての仮装用マスク（変装マスク）はゴム（軟質プラスチック）製で、動物や架空または実在の人物の顔を模して作られたものが多い。頭全体を覆う（頭からかぶる）タイプでは、目・鼻・口などの部分に穴が開いている。種類としては狼男、フランケンシュタインが人気があるという。また、政治や政治家を批判するPR活動のときに、その政治家の顔を模したマスクが用いられることがある。頭からかぶるため「かぶりもの」とも俗称される。言葉のニュアンスとしては仮面とも覆面とも言いがたく、仮装用マスクとしか言いようがない。
目など顔の上半分のみを覆うアイマスク（ドミノマスク。いわゆる女王様マスクである）も仮装用として使われることがある。蝶を模した形状のものはバタフライマスクと呼ばれる。これらは仮装とはいっても、現在ではSMなどの特殊行為の際に用いられることが多い。こうした雰囲気が、パーティーグッズとして用いた際にも、微妙なおもしろさをかもし出す。もともとはベネツィアが発祥といわれる仮面舞踏会の際に用いられるなどし、身分や素性を問わず男女が交遊できたという背徳的な雰囲気から上記特殊行為の際に用いられるようになったと推測される。こうしたマスクはヴェネツィアマスクとも呼ばれる。仮面の忍者赤影が用いたのもこのタイプの仮面であった。なお仮面舞踏会においては、こうしたアイマスク以外にも、顔全体を覆い隠すマスク（仮面）も用いられた。
ジョークグッズのひとつとして、鼻の下にヒゲをつけ、それをメガネと組み合わせたものも鼻マスクと呼ばれているが、医療用の鼻マスクとは異なる。ひげメガネ、鼻メガネともいう。
江戸時代の日本において、大道芸や商品の宣伝販売を行う際に「百眼（ひゃくまなこ）」と呼ばれるアイマスクが用いられたことがある。長方形の紙に眉毛などを描き、目の瞳部分のみをくりぬいたもので、その表情のおかしさから人気を呼び、のちに当時の先進的な演劇であった歌舞伎にも取り入れられた。これも一種の仮装用のマスクである。
　
デスマスク・ライフマスク
デスマスクの項を参照のこと。　
余談

ある民間調査会社の花粉症患者へのアンケートにより、関東に比較して関西はマスクを好まないことがわかっている。
SARSが問題になった当時、中国の一部でマスクが足りなくなり、ブラジャーのカップが代用された。
ドクター中松が鼻フィルタなる鼻マスクを特許出願している。
仮面舞踏会のように自分が誰だかわからなくする風習・風俗があるせいか、欧米においては、たとえば女性が自分の裸婦を意図せず異性に見られた場合、顔を隠すという。考えてみれば合理的であり、体そのものを隠したがる日本と対照的である。

A mask is a piece of material or kit worn on the face. Masks have been used since antiquity for both ceremonial and practical purposes.
The word mask came via French masque and either Italian maschera. Possible ancestors are Latin (not classical) mascus, masca = "ghost", and Arabic maskharah = "jester", "man in masquerade".
The 5000-year-old Mask of Warka is believed to be the oldest surviving mask. [1]

1 Ceremonial uses
2 To prevent recognition
3 Protective
4 Punitive
5 Other types
6
7 External links
Ceremonial uses
Masks in a Guatemalan Market
Golden masks. Excavated in Kalmakareh, Luristan, Iran. First half of first Millennium BC. National Museum of Iran.
* In ritual, social and religious functions, where participants wear them to represent spiritual or legendary figures. In some cultures it is also believed that the wearing of a mask will allow the wearer to take on the attributes of that mask's representation; i.e., a leopard-mask will induce the wearer to become leopard-like.
* In Mexico and Central America, most towns have both a Christian name and an indigenous name, for example, Santiago Tianguistenco, or Santa Maria Axixitla. All Christian saints have a specific day in the year dedicated to them, and each town typically has a festival on that day, involving a combination of Christian and indigenous tradition. These festivals frequently include parades and street theatre that act out a story. The masks and costumes from these festivals have become collectors items. A mask used in such a festival is known as having been "danzada" or "danced." These hand-made, painted masks are typically made from wood and may use rope, animal horns or teeth, or rubber from tire inner tubes.
* In Africa, specifically West Africa, masks play an important role in traditional ceremonies and theatrical dances. All African masks fall into one of four categories: the ancestor spirit, the mythological hero, the combination of ancestor and hero, and the animal spirit.
To prevent recognition
* Criminals often use masks to avoid identification when committing crimes. In many jurisidictions, it is an additional criminal offense to wear a mask while committing a crime; it is also often a crime to wear a mask at public assemblies and demonstrations.
* Occasionally a witness for the prosecution appears in court in a mask to avoid being recognized by associates of the accused.
* Participants in a black bloc at protests often wear masks, usually bandannas, to avoid recognition, and to try to protect against any riot control agents used.
Protective
A softball catcher wearing a mask for protection.
Protective masks have these functions:
* Providing a supply of breathable air or other oxygen-containing gas.
* Protecting the face against flying objects or dangerous environments, while allowing vision.
Many masks have both functions.
This category merges into the categories of goggles and protective helmets and visors.
Here are included:
* A cloth tied over the mouth and nose as a dust filter.
* Filter masks.
* Surgical masks.
* Gas masks.
* The familiar eyes-and-nose diving mask.
* Breathing masks connected to some industrial breathing sets. These are usually fullface.
* Breathing masks connected to some underwater breathing sets. These are usually fullface. See this link and this link for examples.
* Oxygen masks worn by high-altitude pilots.
* Oxygen masks used as part of medical oxygen resuscitation kit.
* Anaesthetic masks used in surgery in hospitals.
* CPR masks used in Cardiopulminary Resuscitation
* Sport masks such as fencing masks, ice hockey goalkeeper's masks, baseball catcher, and American football
* Ski masks.
* Welder's masks.
* The faceplates of spacesuit helmets.
Of masks that supply breathable air, some also cover the eyes (full-face); and some only cover the mouth and nose, and the wearer must also wear goggles.
Punitive
* A "shameful" mask (Schandmaske in German) is devised for public humiliation; a popular reduced form are donkey ears for a bad ('dumb') pupil or student
* Particularly uncomfortable types, such as an iron mask, are fit as devices for torture or corporal punishment
* Masks were used to alienate and silence prisoners in Australian gaols in the late 19th century. They were made of white cloth and covered the face, leaving only the eyes visible.
Other types
* Bondage masks are worn by some for sexual reasons. They are usually made of leather or rubberserve, and as sexual objectification for the wearer, and often to provide with sensory deprivation (see gimp (sadomasochism)). Some fetishize gas masks for similar reasons. Others, (usually men) participate in female masking, a form of cross-dressing that involves the wearing of womens' clothing and a latex mask that gives a false representation of a female face.
* A "life mask" is a plaster cast of a face, used as a model for making a painting or sculpture.
*
* A "death mask" is the same but taken from the face of a recently dead person. Death masks were very popular in the Western World during the 18th and 19th century.
Both methods can preserve a realistic three-dimensional portrait.
* A facial (short for facial mask) is a temporary mask, not solid, used in cosmetics or therapy for skin treatment.
* Balaclava
* Chicken suit
* List of hats and headgear
* Persona
External links
Wikimedia Commons has media related to:
Masks
* The Secret of Masks
* International Mask and Carnival Museum of Binche
* The Noh Mask Effect: A Facial Expression Illusion
* Gallery for Offbeat and Decorative Masks
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