Shell-varieties; 貝
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概要
約11万種が知られており、節足動物門に次ぐ大きな動物門である。高山から深海にいたる地球上のあらゆる環境にたくさんの種類が生息する。このうち海には全ての綱が生息し最も多くの種類が棲むが、淡水には腹足綱(タニシ・カワニナなど)と二枚貝綱(カラスガイ・シジミなど)のみが、陸上には腹足綱(カタツムリ・ナメクジなど)のみが生息し、種類数では淡水に棲むものが最も少ない。
体のサイズは1mm以下のものから、触手を含めると体長20m以上になるダイオウイカまで、多様な種が存在する。体型にもさまざまなものがあり、ミミズに似たフナクイムシ(二枚貝)や、クラゲに似た半透明の生物ゾウクラゲ(腹足綱=巻貝)なども特殊な形に進化した軟体動物である。いっぽう二枚貝そっくりのシャミセンガイやホオズキガイなどは腕足動物、フジツボやカメノテなどは甲殻類で、別の動物に分類されている。
体は骨格がなく、皮ふは粘膜におおわれていて、体が乾燥すると生きることができない。
外套(がいとう)と呼ばれるひだをもち、そこから炭酸カルシウムを分泌して殻をつくる。名のとおり骨格がなく軟らかな体も、殻を持つことで外敵から身を守ったり、姿勢を保持したり、乾燥を防いだりできる。ただしタコやナメクジ、ウミウシなど殻をもたないものもいる。
体内の外套腔という部分にえらをもち、外套腔内に水を出し入れすることで呼吸をおこなう。アサリなどの二枚貝は、この時に取り入れた水の中から餌をこし取って食べる。また、イカやタコなどの頭足類は外套腔内の水を勢いよく噴き出して、ジェット噴射の要領で素早く移動することができる。ただしカタツムリなどは外套腔が肺に変化していて、空気呼吸で生きることができる。
文化
多くの種類が食用や薬用などで人間に利用されてきた。貝塚等から、先史時代より貝類が人類の食料になっていたことが知られている。古代ローマでは食用としてカキが養殖されていたという記録も残されている。
他にも、アコヤガイなどが生成する真珠は装飾品として珍重され、貝殻収集も趣味の一つとして行われる。
分類
溝腹綱 Aplacophora
無板綱ともいう。体はミミズのように細く、「溝腹」のとおり腹側には前後に細い溝が通る。
サンゴウミヒモ目 Neomeniida - サンゴウミヒモ、カセミミズなど
ケハダウミヒモ目 Chaetodermatida
単板綱 Monoplacophora
外見はカサガイ類に似ているが、環形動物とも共通する原始的な体のつくりをしている。カンブリア紀からデヴォン紀にかけて栄えたが、現在は太平洋の深海から10種類ほどが知られるのみで、生きている化石の一つとされる。
ネオピリナ
多板綱 Polyplacophora
いわゆるヒザラガイ類。背中側に8枚の貝殻をもち、筋肉が分厚く発達した腹足で岩礁を移動する。目と触角はない。
サメハダヒザラガイ目 Leopidopleurida
ウスヒザラガイ目 Ischnochitonida - ヒザラガイ、ババガセなど
ケハダヒザラガイ目 Acanthochitonida
掘足綱 Scaphopoda
いわゆるツノガイ類。貝殻は1つだけで、巻き貝のように巻かず、細長く伸びる。目と触角はない。砂を足で掘ってもぐりこんで生活する。
腹足綱 Gastropoda
腹足綱を参照。軟体動物の中ではもっとも種類数が多いグループ。筋肉の発達した腹足と背中側に巻いた貝殻を持つが、殻を失った種もある。 アワビ、サザエ、カサガイ、タニシ、カワニナ、ホラガイ、バイ、アメフラシ、ウミウシ、カタツムリ、ナメクジなどが含まれる。
二枚貝綱 Bivalvia
カキ
二枚貝を参照。タイラギ、アコヤガイ、ホタテガイ、カキ、アサリ、ハマグリ、ウバガイ、ミルクイ、シジミ等が属する。
頭足綱 Cephalopoda
コウイカの一種
イカ、タコ、コウモリダコ、オウムガイ、†アンモナイト等が属する。頭足類を参照。
系統関係
前口動物であり、発生の初期にトロコフォア幼生を持つことから環形動物と共通し、両者が系統的に近いものであるとの考え方は古くからなされてきた。しかし軟体動物には体節構造がなく、その名残りさえ見られぬものが多い。また、体腔は狭められており、一見すると環形動物との共通性はそれほどには見られないが、分子系統からはやはり近い関係にあると考えられている。なお、かつては多板類や単板類などの体の繰り返し構造(多板類の殻、梯型神経系、左右に並ぶ複数の鰓など)を体節制の名残りと考え、体節性をもつ先祖から次第に体節性を失い、殻の発達とともに体の前後軸が短縮したという進化のストーリーが考えられてきた。このような仮説は環形動物との関係を納得させる材料ともなっていたが、20世紀末には多板類や単板類の体制は真の体節性ではないとの見方が一般的となった。
また、やはり軟体動物の祖先が体節構造をもっていたとの仮説に基づき、同様の構造を持つ環形動物や節足動物とともに、これら3門が前口動物の進化の最も高度なものであるとの認識が持たれてきたが、20世紀末ごろから分子を用いた系統研究や詳細な形質の見直しが進み、軟体動物は環形動物などともに冠輪動物として従来どおり近い関係にあるが、節足動物はまったく外見の異なる線形動物などとともに脱皮動物に分類されるようになった。すなわち環形動物と節足動物の体節性はそれぞれ独立に派生したものであり、軟体動物では多板類や単板類も含め真の体節性はないと考えられるようになったのである。
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